宮城県・(有)板倉農産海水農法によるコメの商品開発 海の恵みたっぷりの「三陸の煌めき」発売
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宮城県登米市の(有)板倉農産が、海水・牡蠣殻・魚類質肥料を利用して「あきたこまち」を栽培し、「三陸の煌めき」という商品名で11月より販売を開始した。価格は5kg入りで3150円(税込)。食味値は89.0(ニレコ米食味品質分析計6500による)と平均値(84.7)を上回り、平成18年度宮城県農林産物品評会の水稲うるち玄米審査会でも3等の評価を得た。
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秋田県・増田出荷会タイ語ビデオでリンゴ販促 進むアジアでのブランド戦略
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秋田県横手市の「増田出荷会」が、リンゴ販促用にタイ語のPRビデオを制作した。同会はリンゴ農家14人が、販売力の強化を目的に結成したもの。2年前の中国への出荷を皮切りに海外展開を始め、昨年はタイへ「ふじ」50ケース(1ケースは10kg)、「王林」 40ケースを出荷した。バンコクの試食会では、「みずみずしくて美味しい」と高い評価を受けている。
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岐阜県(株)サラダコスモチコリ生産拠点「ちこり村」オープン 教育・観光型施設で地域の活性化を目指
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スプラウト栽培で知られる(株)サラダコスモ(岐阜県中津川市・中田智洋代表取締役)はこのほど、チコリの生産拠点であると同時に、教育や観光の要素を取り入れた複合施設「ちこり村」をオープンさせた。 現場は中央自動車道の中津川インターチェンジに隣接し、名古屋方面からのアクセスが便利な場所にある。チコリの生産プラントのほか、チコリを原料とした焼酎の製造工場が併設されており、いずれも一般客が見学できるようになっている。
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第17回 アスパラガス編 登録農薬も増えたよの巻
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緊急処置で農薬不足が解消 村山 6品目ほどの作物を作っていますが主力はアスパラではないので、防除は合間を縫って行なうことになります。できる限りのことはやっているつもりですが、アスパラではブームスプレーヤーが使えず、動噴で対応しており、防除作業に一日かかってしまいます。こういった点も作業に取り掛かる上では負担になっています。 専門家 農薬関連会社は、そういった農家の実情をあまり把握していないところがありますので、メーカーなどに要望を伝えた方が良いでしょうね。農薬の選び方についてはどうされていますか? 村山 ほかの作物と汎用性があるものを選ぶようにして、コストダウンを図っています。ポジティブリスト制度対策としての意味もあります。 専門家 多種の作物を栽培している農家さんでは、その考え方で良いと思います。防除はどういった点を重視されていますか? 村山 主に斑点病・茎枯病の被害に注意が必要で、農薬で防除しています。ポイントは収穫後2〜3週間の生育前半になります。このときの対応が翌年の収量に関わってきます。病害によって枯れ上がりが早いと養分の蓄積がうまくいかなく ...
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Vol.10 トラクタハイドロリック(油圧)システム 後編
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コントロールシステム トラクタは様々なフィールドワークに直面するため、異なったコントロールシステムが選択可能となっている。ロータリーのような耕起均平作業から、プラウのような深耕負荷作業まで、油圧コントロールを上手く作業にマッチングさせて使用することが大事である。 ドラフトコントロール ドラフトコントロールとは、プラウ、カルチベータ、サブソイラ等のけん引作業をする場合に、作業機の負荷抵抗に応じてリフトアームの上下(作業機の上下)を行ない、負荷を一定に制御する機構のこと。様々な土壌条件(ソイルコンディション)に対応して、作業深度を絶えず規定内に合わせることが可能になっている。 トップリンクセンシング方式 3点リンクと共に、マツセイファーガソン社が1940年頃に開発した機構で、通常ファーガソンシステムと呼ばれている。 作業機に負荷がかかると、トップリンクを通じてトップリンクヒンヂ(ブラケット)に荷重がかかる。荷重のかかったブラケットは、内蔵されたセンサースプリングまたはダンパーを圧縮して、ドラフトリンクプレートによってフィードバックリンクを回動する方向に動かす。これによりコントロールバル ...
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Vol.11 乾田直播の効果と課題
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2006年の栽培結果を振り返る 今年に入ってから、秋田県大潟村の矢久保農場におけるコメの乾田直播栽培を紹介してきた。単位面積あたりの作業時間を減少させること、そして安定した収量を確保することが、この栽培法の目的である。 結果としては、もう少し収量が高くなる可能性を確認しながらも、若干の茎数不足による収量の伸び悩みもあったといえる。連載第7回(2006年8月号)で、除草剤の使用により生育が遅れる障害が出たことを紹介したが、これが収量にも若干影響をおよぼした。次年度は散布の量や方法、そして散布時期など、今年の反省を生かした対策が講じられると思う。 今回はまとめの意味もあり、乾田直播栽培の効果や移植栽培との違い、そして問題点などを整理してみた。
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中国に品質と知恵袋を売る
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【農業コンサルタント 五十嵐らん】 これからの日本は高齢・人口減少社会に移行し、国民の「胃袋」が減っていく。世帯当たりの人数も減り、家庭で買う食品の量も少なくなる。料理しない主婦も常態化しつつある。この国の食の市場規模は間違いなく縮小に向かう。 その状況に伴って、農産物の売り方も変化するだろう。従来は、大多数を占める中間層と少数の富裕者層に向けて、モノを売っていればよかったが、今後は階層格差社会の到来によって、商品のラインナップは「高級品・一般品」から「高級品・PB(プライベートブランド)商品・一般品」の3層に分かれていく。PB商品とは、流通業界が独自の基準を設けて売る特別栽培農産物などを指す。
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岐阜県大垣市上石津町 高木正美 氏が選んだ商品
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コメの販売で大きな利益を見込めない情勢の中、支出を圧縮することで利益率を向上することも重要である。農機のセルフメンテナンスや自作アイテムの導入でコストダウンを徹底し、中山間地の特徴に適合した経営スタイルの確立を目指す。 【経営データ】■ 面積 / 水田21ha、2006年産はこのうち17haで作付け。顧客の要請に応じてコシヒカリ、ひとめぼれなど7品種。 ■労働構成 / 基本的に1人で作業。 ■取引先 / 米穀店のほか業務筋を中心に一部J A、個人客。
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第31回 農業と土木業、ふたつの経営を極める
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【(有)フラワーうさ代表取締役 (有)宇佐重機代表取締役 菅原維範 (大分県宇佐市)】 数年前から建設業による農業参入が盛んだ。公共事業が減少するなか、従業員の仕事先を確保したいと参入した企業も少なくないが、成功事例は多くなく、参入には賛否両論がある。今回登場する菅原維範氏は農業から土木に転身し、再び農業に参入した人物。土木と農業の魅力を的確に捉え、相乗効果も上げている。一度外に出たからこそできる農業経営がある。 「花はいつもオレのほうを向いて微笑んでくれる。女性はそうはいかんけどな(笑)」│自分が育てるパンジーを手にとって菅原維範さん(60)は話す。花に向けるやさしいまなざしからは、“花一筋”というイメージが伝わってくる。しかし花との出会いはさほど古くない。 いったん就農したものの、27歳で建設会社を設立。以来、土木の世界に身を置いてきた。そして50歳を過ぎ、再び農業に足を踏み入れたという異色の農業経営者である(以下つづく)
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あなたの「退き際」、しっかり見つめていますか?農業経営から撤退する自由
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「引退」そして「撤退」。これらの言葉に、農業経営者であるあなたはどんな印象を持つのだろうか。農業の世界では「離農」を語ることが、一種のタブーとして受け取られてきたようにも思う。しかし、経営における合理的な判断の選択肢として撤退すること、新たな人生を目指して引退することは、決して否定されるべきものではない。農業を取り巻く環境が激動な時代だからこそ、離農という「経営者の勇気ある決断」について、率直に考えてみようではないか。 撤退・引退は経営者が自ら考えよ 日本農業に地すべり的な変化が起きている。その変化は本誌が目指す農業の産業化に向かう変化である。同時にその変化は、農業からの撤退を余儀なくされる者も生み出す。 創刊号以来の読者が、“離農”を理由に購読中止のご連絡をいただくことが増えている。本誌は職業あるいは事業として農業を選び、それにチャレンジする人々を対象とする雑誌である。そんな雑誌をご購読いただいた方々が離農される。そのご報告を特別の想いで聞かせていただいている。
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