中国茶葉からの農薬検出について - 農薬ネットのブログ
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http://www.nhk.or.jp/lnews/kochi/8013833511.html 高知市に本社のあるお茶の製造会社が中国から輸入した黒ウーロン茶の茶葉から食品衛生法の基準を上回る農薬が検出されたとして、この茶葉を使った300万個の商品を自主回収しています。(中略)自主的に検査を行ったところ、中国から輸入した黒ウーロン茶の茶葉から食品衛生法の基準を上回る農薬が検出されました。検出された農薬は、▼フィプロニルが国の基準を0.061ppm上回る0.063ppm、▼インドキサカルブが0.04ppm上回る0.05ppmでしたが、いずれも日常的に飲んでいたとしても健康への影響はないということです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 いつまでこんな無駄な法律に振り回されなければならないのでしょうか? フィプロニルは日本の商品名プリンス、インドキサカルブは同トルネード ですが、両方とも日本ではお茶の栽培に登録がないので、残留農薬基準値がない=ポジティブリスト制で基準値0.01ppmが適用されます。(フィプロニルはADIが低いので特別に0.002ppm適用) 穀類や野菜や果樹などで日本でも一般的な農薬で、世界的にもありふれた農薬です。それがこん ...
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なぜ、輸入茶葉は残留農薬基準値を超えるのか? (1) - 農薬ネットのブログ
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農薬は様々な法律と関係しているが、多くは農薬の製造や販売あるいは 輸送に関することであり、農家の人あるいは消費者にとって一番にして 唯一の守られるべき法律は「農薬取締法」に集約される。食の安全に関わる 様々な考え方や規制も結局は農薬取締法に基づく「農薬の使用方法」を 記載したいわゆる「農薬ラベル」に反映される。 しかし、矛盾だらけである。 その矛盾の1つとして輸入農産物の問題がある。 農薬取締法は日本の農薬使用を規定する物であり、外国の農薬使用には 無関係である。外国にはそれぞれの国ごとに農薬使用に関する法律があり、 その国ではその法律を守って使用すれば合法である。 その矛盾は残留農薬基準値の設定に現れる。 日本の法律では以下の考え方に なっている。 ある農薬(A農薬としましょう)が使われる作物を決める。 決め方は「有用性」。A農薬が効果のある作物に登録を取る。どの作物に 登録を取るかは農薬メーカーが決める。 残留農薬基準値を決める。 決め方は「必然性」。A農薬がその作物に使われれば当然「残留」するはず。 だから「残留農薬基準値」を決める必要 ...
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なぜ、輸入茶葉は残留農薬基準値を超えるのか? (2) - 農薬ネットのブログ
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日本と外国では同じ作物を育てても、気候も作り方も違うことが多い。 しかも、そもそも場所が違うし、一部の作物では遺伝子組換え作物(GM)が 主流であるので、出てくる病害虫も異なる。 また、農薬メーカーも異なる。外国はマルチナショナルな大企業が多く、 日本とその周辺国ではそれプラス日本メーカーがある。 なぜ、そうなのかは後日、書きたいと思う。 ただ、結果として日本には農薬メーカーが多い=農薬の種類が多いのである。 よって、外国と日本では使われている農薬が異なる。また、同じ農薬でも 使われる作物や散布方法が違うのだ。例えばいま問題になっている中国産の 茶葉の場合、検出された農薬は日本の商品名「プリンス」「トルネード」です。 いずれもマルチナショナル企業の殺虫剤で、世界的には様々な作物で普遍的に 使われている。しかし、日本ではいずれも茶での登録がない。 なぜ、茶での登録がないのかは当該メーカーに聞いてみないとわからない。 理由はどうあれ、結論としては日本の茶で登録を取っても売れないと 当該メーカーが判断したからである。 ADIの関係で全ての作物で登録を取 ...
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シャインマスカットの憂鬱 5 - 農薬ネットのブログ
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今年はぶどうが豊作との事。 確かに安くておいしい。 たてきは去年から仕事で山梨や長野あるいは茨城のぶどう産地に 何度も行ったので、今年はぶどうをたくさん買っているのだ。 いろんな品種を買ってみた。「甲斐路」「巨峰」「ピオーネ」「ロザリオビアンコ」 そして四たび「シャインマスカット」・・・・・ どれもおいしい。特にロザリオってこんなにおいしいんだ!と感動しました。 皮ごと食べられるのが売りのシャインマスカットだけど、ロザリオや 甲斐路の方が皮ごと食べても気にならなかった。ありゃりゃ?って感じ。 しか〜〜〜し、皮ごと食べられて種がないのはシャインマスカットだけ。 種がないというのは手が汚れない、種をガリっとやった時に渋みがないという どでかいメリットがある。種なしのロザリオができたとすれば最強のぶどうになる?
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本山先生の講演会 - 農薬ネットのブログ
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今月、大手町にある某高層ビルの某高層階にて本山先生の講演会に参加した。 2時間半にわたるリスクコミニケーションに関する内容で聞き応えがあった。 特に化学物質過敏症にかかわる部分がよかったと思った。 この「病気」が存在していることは間違いないが、多分に精神的要素が関与していると 事例や文献から論破されていた。 このような内容でどんどん講演されることを期待して応援しております。 ただ、この講演内容を踏まえて、各種行政が規制緩和あるいは強化を実行してもらいたい。 官僚の事なかれ主義が、多くの「過敏症」を生み出していることを社会全体として認識すべきだ。
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シャインマスカットの憂鬱 最終回 - 農薬ネットのブログ
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今季は様々なブドウを買った。 さて、今日はなにを買おうか?398円の巨峰も、 698円のロザリオも、498円の種無しピオーネも捨てがたい。 しかし、選んだのは880円のシャインマスカット。 やはり「種無し、皮ごと、さっぱり極甘」 の三拍子揃ったぶどうは他にない魅力だ。 一度食べると 高価でもリピートしたくなる。 生産が伸びて、598円ぐらいの値段になった暁には、 シャインマスカットが巨峰に 替わる日本を代表するブドウになるこ とだろう。 その時まで5年以上かかってもいいと思う。 あせらずに良い品質のものを適正な価格で販売して、 ブランドイメージとリピーターをコツコツと増やしていって欲しい 、、、 と、一ファンとして願っております。
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750ml 21000円のお茶 - 農薬ネットのブログ
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今日の農業新聞に表題の様な記事が出ていた。 ワインボトルに入った緑茶(そのまま飲む)なんだけど なんと!!! 1本 750ml 21000円! 信じがたい話しだが、これが年間400本売れているそうな、売上800万! 贈答用とはいえ、スゴイね。そのホームページが↓ ttp://blog.livedoor.jp/teasommelier/ 農業新聞の記事によると、自然仕立て(普通の茶樹は管理しやすいように低木になっているが ここは1.5mぐらいまで伸ばしているらしい) 病害虫の徹底防除 施肥の最適化 が 栽培上の特徴らしい。 無農薬や減農薬をうたってはいない。 もっと大切なことは「味」だってこと。そして味は舌で感じるのではなく、五感で感じるもの。 さらにいえば、脳で感じるもの。それゆえ、イメージ作りは大事なのだろう。
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ラウンドアップ抵抗性雑草 - 農薬ネットのブログ
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昨日かな?日経新聞に「 スーパー雑草、米国覆う 組み換え全盛、突然変異の影」というタイトルの記事が出た。 ラウンドアップに抵抗性を持たせた作物にラウンドアップを散布して作物以外の草(つまり雑草)を からせてしまう技術がいわゆる「遺伝子組換え作物」(GM作物)のおもなものである。 大々的に実用化されて10年を過ぎた。以前からラウンドアップ抵抗性雑草の発生が問題視され、 実際に発生し始めていたが、いよいよ目立ちはじめたという。 日本でもSU(スルホニルウレア系除草剤)抵抗性雑草が出て久しいが、その対策には抵抗性雑草にも 効果がある除草剤を混合することであった。 今回のラウンドアップ抵抗性雑草についても、すでに混合することは研究され実用化になりつつある。 一例として住友化学のサイトを載せておく。 http://www.sumitomo-chem.co.jp/newsreleases/docs/20101020_3.pdf 今後、同様にグルホシネート(バスタ)抵抗性雑草やBT(殺虫型のGM作物の有効成分)抵抗性 害虫が続々報道されることになろう。 しかし、当面はご心配なく。既存の農薬を組み合わせることで、し ...
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藤原養蜂場の不祥事 - 農薬ネットのブログ
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岩手県の藤原養蜂場といえば農薬とハチに関する情報発信や反農薬東京グループなどと 連携した活動など薬と関連する話題でも、ちょくちょく見かける。 岩手県でハチが農薬(ネオニコチノイド)により死亡したとして 損害賠償をうけ、日本におけるハチとネオニコの関連話題の火付け役にもなった。 そこの養蜂場が産地偽装を連想させる商品を販売したとして消費者庁から是正勧告を受けた。 http://www.jftc.go.jp/pressrelease/12.september/12092803.pdf それに対する返答?が藤原養蜂場のサイトに掲載されている。 http://www.fujiwara-yoho.co.jp/news/news.html 返答内容はいかにも苦しいのではないだろうか。 大略すると、 「最近お客さんが増えてきたので、社だけでは賄いきれなくなり、協力会社や輸入品も使用している。 そのことは事前に話している。から、問題はないが、誤解を招かないよう、今後は生産国なども記載する。」 ということだろう。 販売量が増えたから混ぜものをするっていうのは、生産業、ましてや食品生産業として 一番やってはけないことじゃないんですか?藤原さん自体が一番きらっていたこ ...
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世界の農薬市場は2016年には570億ドル規模に達する見込み - 農薬ネットのブログ
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http://www.zaikei.co.jp/releases/64186/ 日本の農薬市場は漸減傾向にありますが、世界の農薬市場は急速に拡大しています。 食料の必要量は 「人口 × 摂取カロリー」で決まるので、両方のファクターが増えているから 当然農薬の需要も増します。 さらに「質の向上」もあり、さらにさらにバイオエタノールなど非食品分野も増えているので、 農薬の必要性も多様化しつつ漸増しています。 この伸びゆく世界マーケットに日本メーカーがどれだけ進出できるかです。 世界市場で存在感を失うと、独自の研究開発投資ができなくなり、日本やアジアでの 市場も失うことになります。稲作に関するノウハウを蓄積している日本及び日本の農薬メーカーは 少なくとも稲作分野では世界市場を握るべきです。 現在の日本の各メーカーは規模が小さい上に、世界的に主流なGMO作物に画しておらず、 後れを取っていることは否めません。右肩下がりの日本市場で切った貼ったの販売合戦など している場合じゃないのかもしれないですね。
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