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750ml 21000円のお茶 - 農薬ネットのブログ  from 農薬ネット 
 今日の農業新聞に表題の様な記事が出ていた。 ワインボトルに入った緑茶(そのまま飲む)なんだけど なんと!!!   1本 750ml 21000円! 信じがたい話しだが、これが年間400本売れているそうな、売上800万! 贈答用とはいえ、スゴイね。そのホームページが↓ ttp://blog.livedoor.jp/teasommelier/  農業新聞の記事によると、自然仕立て(普通の茶樹は管理しやすいように低木になっているが  ここは1.5mぐらいまで伸ばしているらしい) 病害虫の徹底防除 施肥の最適化 が 栽培上の特徴らしい。  無農薬や減農薬をうたってはいない。 もっと大切なことは「味」だってこと。そして味は舌で感じるのではなく、五感で感じるもの。 さらにいえば、脳で感じるもの。それゆえ、イメージ作りは大事なのだろう。
ラウンドアップ抵抗性雑草 - 農薬ネットのブログ  from 農薬ネット 
昨日かな?日経新聞に「 スーパー雑草、米国覆う 組み換え全盛、突然変異の影」というタイトルの記事が出た。 ラウンドアップに抵抗性を持たせた作物にラウンドアップを散布して作物以外の草(つまり雑草)を からせてしまう技術がいわゆる「遺伝子組換え作物」(GM作物)のおもなものである。 大々的に実用化されて10年を過ぎた。以前からラウンドアップ抵抗性雑草の発生が問題視され、 実際に発生し始めていたが、いよいよ目立ちはじめたという。 日本でもSU(スルホニルウレア系除草剤)抵抗性雑草が出て久しいが、その対策には抵抗性雑草にも 効果がある除草剤を混合することであった。 今回のラウンドアップ抵抗性雑草についても、すでに混合することは研究され実用化になりつつある。 一例として住友化学のサイトを載せておく。 http://www.sumitomo-chem.co.jp/newsreleases/docs/20101020_3.pdf 今後、同様にグルホシネート(バスタ)抵抗性雑草やBT(殺虫型のGM作物の有効成分)抵抗性 害虫が続々報道されることになろう。 しかし、当面はご心配なく。既存の農薬を組み合わせることで、し ...
藤原養蜂場の不祥事 - 農薬ネットのブログ  from 農薬ネット 
 岩手県の藤原養蜂場といえば農薬とハチに関する情報発信や反農薬東京グループなどと 連携した活動など薬と関連する話題でも、ちょくちょく見かける。 岩手県でハチが農薬(ネオニコチノイド)により死亡したとして 損害賠償をうけ、日本におけるハチとネオニコの関連話題の火付け役にもなった。  そこの養蜂場が産地偽装を連想させる商品を販売したとして消費者庁から是正勧告を受けた。 http://www.jftc.go.jp/pressrelease/12.september/12092803.pdf  それに対する返答?が藤原養蜂場のサイトに掲載されている。 http://www.fujiwara-yoho.co.jp/news/news.html  返答内容はいかにも苦しいのではないだろうか。 大略すると、  「最近お客さんが増えてきたので、社だけでは賄いきれなくなり、協力会社や輸入品も使用している。 そのことは事前に話している。から、問題はないが、誤解を招かないよう、今後は生産国なども記載する。」 ということだろう。  販売量が増えたから混ぜものをするっていうのは、生産業、ましてや食品生産業として 一番やってはけないことじゃないんですか?藤原さん自体が一番きらっていたこ ...
世界の農薬市場は2016年には570億ドル規模に達する見込み - 農薬ネットのブログ  from 農薬ネット 
http://www.zaikei.co.jp/releases/64186/  日本の農薬市場は漸減傾向にありますが、世界の農薬市場は急速に拡大しています。 食料の必要量は 「人口 × 摂取カロリー」で決まるので、両方のファクターが増えているから 当然農薬の需要も増します。  さらに「質の向上」もあり、さらにさらにバイオエタノールなど非食品分野も増えているので、 農薬の必要性も多様化しつつ漸増しています。  この伸びゆく世界マーケットに日本メーカーがどれだけ進出できるかです。 世界市場で存在感を失うと、独自の研究開発投資ができなくなり、日本やアジアでの 市場も失うことになります。稲作に関するノウハウを蓄積している日本及び日本の農薬メーカーは 少なくとも稲作分野では世界市場を握るべきです。  現在の日本の各メーカーは規模が小さい上に、世界的に主流なGMO作物に画しておらず、 後れを取っていることは否めません。右肩下がりの日本市場で切った貼ったの販売合戦など している場合じゃないのかもしれないですね。
農薬の製造 - 農薬ネットのブログ  from 農薬ネット 
日本の農薬市場は緩やかに低下している。よって、 農薬の製造量も減っている。 一方、 複雑な製造方法を必要としたり、多品種少量生産など、 製造効率は 低下傾向にあり、また、輸出農薬は増えているので、 日本の農薬工場は総じて 言えば暇にはなっていない。 しかし、会社ごとに見れば、忙しくなっているところと、 そうじゃないところがある。  どこかの会社の販売が伸びて生産力が不足した場合、別のどこかの会社の販売が 減り生産力が余っている。そこをうまく融通しあえば、販売と生産のミスマッチは 理論的にはなくなるはずだし、私の現場感覚でもその通りだと思う。  他の業界では生産のコストダウンや技術革新は製品販売の成否を握る最重要な ファクターだが、農薬業界は生産の技術革新は少なく。また横並びなのでそうではない。  販売・開発では切磋琢磨しつつ、生産では協力し合う のが理想であると私は考える。
農薬の価格について 1 - 農薬ネットのブログ  from 農薬ネット 
 農薬の価格はどのように決まるのだろうか。 さまざまな要因があるが、一言で言えば相場で決まる。 では、相場はどのように決まったのだろうか。  農薬の価値は「農薬を使用することで得られた利益」より 安くなければなりません。農薬を使って得しないと意味ないですから。  農薬で得られる利益はさまざまありますが、農薬にお金を出す 「農薬のユーザー」は農家しかいません。 よって、農薬を使うことによる農家の利益から算出されます。  で、農薬使用による農家の利益の源は2つしかなくて 「売上増」と「経費削減」です。  売上増は「収量増」と「品質アップ」の2つしかなく、 経費削減は「人件費(農家の働く時間減少)」しかありません。  つまり下記の数式になります。 (「収量増」+「品質アップ」+「人件費削減」) × 係数 = 農薬相場  係数とは農家の得た利益の何割を農薬に使うかという数字で、 1〜99%の間になります。1なら100万円利益を上げるために農薬代が1万円、 99%なら同99万円ということになります。普通は5〜20%ぐらいですかね。 時代背景・国策・技術力・ライバル製品の多 ...
農薬の価格について 2 - 農薬ネットのブログ  from 農薬ネット 
 たとえば水田の除草剤を考えてみると、10アール(1反=300坪)を1人で除草した場合、 田植えから収穫まで数回合計約50時間かかるとされています。  農家の時給を地域の最低賃金=時給700円で計算すると700円×50時間で35,000円。 除草剤の値段が3,000円ぐらいなので、農家の除草剤使用による経済効果は、 35,000-3,000=32,000円 となります。  これが発展途上国の貧しい農村部の水田とすると、時給は10円ぐらいなので、 10円×50時間で500円。3,000円の除草剤を使えば完全に赤字です。 こういう場所では除草剤は売れないし、仮に売ろうと思えば200円ぐらいじゃないとダメ。  これが俗に言う「農薬の内外価格差」が発生する原因です。  先の日本の計算例では除草剤を散布するために必要な時間が考慮されていません。 除草剤の散布時間は方法によりますが30~60分程度。ジャンボ剤などの散布省力化剤は 散布時間が30分短くて済んだとすれば350円ぐらい高くても良いことになる。 製造コストも高くついているだろうから、その程度の価格アップはやむを得ない。 
農薬の価格について 3 - 農薬ネットのブログ  from 農薬ネット 
 一番困るのは同じ農薬で用途がざまざまにある場合です。 例えば、チョウ目害虫に効果がある殺虫剤だと、価格の高い作物、 たとえばぶどうやさくらんぼ等にも使われるし、安い作物、たとえば、 キャベツやダイコン、もっと安い作物、たとえば大豆とかじゃがいもにも 使われることになります。  とある害虫を駆除すために必要な農薬の量は作物の種類では変わりません。 しかし、作物の付加価値は異なります。だからって、作物ごとに同じ農薬を 違う値段で売ることは出来ません。これが農薬の値段を複雑化させる要因です。  外国でも同じことはあるんだけど、総じて日本より単位面積あたりの 作物の付加価値が低いし、作物や害虫の種類も単純です。 ですから日本ほど上記の問題は目立ちません。  さらにいうと同じ作物でも付加価値の差が大きいのが日本の特徴です。 さつまいもでも鹿児島の焼酎用と徳島の鳴門金時ではkgあたりの単価が 何倍も異なります。では、どちらの付加価値に合わせて農薬の価格を 決めればいいのでしょうか。そのあたりが悩みどころとなります。
農薬の価格について 4 どうすればいいの? - 農薬ネットのブログ  from 農薬ネット 
(たてきは近所ですが引っ越ししました。よって更新が滞りすいませんでした)  農薬の価格は使用される作物の付加価値によって左右されることを述べました。 他の分野の製品と異なるのはその点であることご理解いただいたと思います。  農家や農薬流通業者は農薬を安く買いたいでしょう。農薬メーカーは高く売りたいでしょう。 では、どうすればいいのでしょうか?  一番付加価値の高い分野に値段を合わせてれ以外の分野で安くするか、 一番安い分野に合わせてそれ以外を高くするか、極論すればどちらかです。 でも、後者があり得ないことは説明不要ですよね。  前者も難しい。高いユーザーに合わせるのは高利益ですが、低販売量に陥るリスクがあります。 ある程度まとまった量を作らないと、そもそも工場が動かせないですし、 量をたくさん作った方が、製造の効率化・コストダウンなどのメリットもあるのです。 付加価値の低い分野は穀物や飼料作物が多く、面積もユーザー数もいことがあり、 農薬メーカーからすれば魅力的な市場です。  そこで、○○地域向け・××農家向け といった大型容量規格や別ブランドを立ち上げたり してなんとか ...
農薬の価格について 5  - 農薬ネットのブログ  from 農薬ネット 
 農薬取締法は根本的には不正な農薬の流通を取り締まる目的で出来ました。 そこに安全性や残留農薬基準など食品衛生の問題を上乗せしたので、 そもそも無茶な法体系になっています。  無茶なものを押し通すので、農薬登録に非常な費用と時間がかかってしまい、 農薬価格を吊り上げる元凶となっています。  具体的には以下の弊害があります。 ・適用害虫の追加など、ささいな農薬登録変更にも数百万円以上の費用がかかる。 ・製剤改良など、「改良」することが実質禁じられている。(改良すると登録取り直し) ・複雑で難解な農薬登録になってしまい、その説明義務を果たすため費用と手間がかかる。 ・ジェネリック(特許切れ)農薬の参入ができない。  農薬メーカーは登録農薬の改良やコストダウンができないのです。 処方(中身の成分)が変わると安全性が変わる可能性があるからです。 確かにその通りですが、せっかくいいアイデアを思い付いても実行できないので、 コストダウンもできません。  とにかく、法体系を変えないと、なにもできないというのが私の心情。 政治がしっかりしないとダメですよね。



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